中秋の名月に思う、子どもごはんってこんなんでいいって話
2025.10.07 ハピネス日記
10月6日月曜日。
ハピネスの一週間のはじまりです。
週の始まりが「中秋の名月」の日なんて、ステキだね〜っとしみじみしています。
「中秋の名月」とは旧暦の8月15日の夜空に浮かぶ月のこと。
秋が深まり、空気が澄み渡る時期の夜空は、一際月が美しく見えると言われます。
日本人の多くが農耕を営んでいた時代は、今頃は収穫時期が一段落したくらい。春夏を経て無事に育った作物をせっせと収穫して、ホッと夜空に目をやると月が映る。「今年も無事に収穫を終えました。お月様、ありがとうございます」って、言いたくなるなる、なるなる。
さて、「名月」というと、皆さんはどんな月を思い描きますか?
綺麗な月=完璧な月=曇りない夜空の満月 ってイメージの人がいるかもしれませんね。
実は中秋の名月が満月のことって、過去50年に8回くらいなんですって。ほとんどが満月までちょっと届かなかったり、ちょっと過ぎていたり。
私は、この日本古来の「ちょっと欠けてる月が、いーんじゃない」って感じがしみじみ好きです。月にほわっと雲がかかっていたりしたら、もっとグッときちゃう〜。
こじつけになるかもしれませんが、私は、子どもとの生活においても同じ感覚を持っています。ハピネス給食リーダーとしては、離乳食や子どもごはんについてもそうです。
子どもが毎日、毎食「おいしー!」ってパクパク食べてくれるごはんなんて、つくれんでいーっちゃない。てか、つくれませんよ。私はつくれません(家ではね。給食では、なるべくそんなことないように気をつけています)。
「あれ、今日のみそ汁はしょっぱい😝」「このカボチャ、固かった💦」っていうこともあるある、あるある。「みそ汁一口食べたら、白ごはん三口食べたらちょうどいいね!」とか、「かたいカボチャはよく噛んだら甘くなるね! もっとかたいやつは、よけときー。明日のみそ汁に入れて、もっと茹でたらいいね!」みたいに、完璧じゃないってことは、会話とアイデアが生まれるきっかけになると思っています。そして、次にまろやかにできたみそ汁を、ほっくり炊けたカボチャを、今まで以上においしくよろこべるのも、完璧じゃないからこそのお得な経験じゃないかしら。
と、いうことを月を見ながら思う月曜日の夜。あ!今日は「月」曜日🌔!
皆さんも、「あー、なんだかうまくいかなかったなー」と思ったら、窓を開けて月を見上げてみましょうよ。せっかく涼しくなってきましたからねー。
ハピネスこどものいえ副園長・ハピネス給食リーダー
ポニ(あがたのりこ)

