ハピネス保育園を知ろうシリーズ
Vol.10
知性を育む環境と活動|0~6歳で広がる学びの力
2025.12.26 ハピネスこどものいえ ハピネス保育園グループを知ろう ハピネス日記 大濠ビレッジ 平尾ビレッジ 広報より 志免ビレッジ
0-2歳はまさに感覚を使って自分の置かれている世界を知る時期です。口や手を使い、世界の印象を存分に直接取り入れていきます。五感を使う活動が大好きなので、赤ちゃんの時から何でも口に入れて確かめ、手が使えるようになると、手で探索し、自分の周りの環境や文化を知って、そこに自分を適応させていこうとしているのです。しかも、その情報を選んで取り入れる時期ではありません。触れたものすべてを吸収する時期です。なので、どれだけ感覚的経験をしているかで、その情報量が絶対的に変わっていきます。多くの感覚経験が、多くの財産になる時期なのです。
そうして感覚を使って自分を育ててきた子が3歳以降、どうなっていくのでしょう?
3歳以降は、情報をすべて取り入れてきた時期から、少しずつ情報を選択して取り入れていく時期になっていきます。
3―6歳時期は、それまでに取り入れてきた感覚的経験を、抽象化して洗練させていく時期です。例えば、「りんご」というものを、触って、匂いを嗅いで食べてきた経験があるとするでしょう。それが、そのおいしい食べ物が「りんご」というものだと知っていく。その経験を繰り返すうちに、「りんご」と言われただけで、あの味と香りと舌触りを思い出せるようになります。さらに「りんご」には赤いりんごも青いりんごも、小さいものも大きいものもある。でも、どれも「りんご」には変わりがないとわかってくるのです。それが抽象化です。
こどものいえには、それまでの環境にはなかった感覚・言語・数という分野の教具が用意されています。感覚教具は、大きい・小さい、重い・軽いなどの感覚経験をさらにその特性だけにしぼって経験を深めていく教具です。言語や数の教具は、自己表現や他の人とコミュニケーションをとるための共通認識を獲得するための教具です。
3歳以降、感覚教具をつかって「大きい・小さい」という理解を洗練させていくと、それまで感覚経験で知っていた大きさの違いを、より明確に比べられるようになります。そこに文字と数字をつけて表現できるようになると、「テニスボールより大きな300グラムのりんご」と具体的に伝えることもできるようになります。これは言語と数という共通の概念を使って伝えられているので、受け取った人は具体的に理解しやすくなります。また、この情報は口頭でも文字に書いても伝えられるので、コミュニケーションの方法も広がりをみせます。
人間には、もともとよりよく生きていきたいという傾向性があります。だから、世界をもっとよく知るために探索し、知識を増やしていこうとするのです。聞いただけの物と、実際に触れたことがある物や出来事では、随分印象や感じ方がかわってしまうということは、大人になってからでも容易に想像できるのではないでしょうか。6歳以降は、抽象化された概念を使って、さらに社会性と想像力が働く時期となります。取り巻く世界がどんどん広がっていくのです。そう考えると、人生の土台になる小さいころに、自分を取り巻く環境から感覚経験をたくさん積み重ねていくことが、いかに大切なのかということを感じます。

