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パクパクレシピ😋
イワシミンチのオーブン焼き

2024.09.02 パクパクレシピ 給食日記

「ハピネスたより9月号」で紹介の"イワシミンチのオーブン焼き”。8月のハピネスこどものいえの給食で好評だったメニューの一つです。


まずは、レシピを紹介します🐟

<つくり方>
① 高野豆腐をぬるま湯で戻して水気を絞り、1cm大に切る(水気の絞り方は、寝ている赤ちゃんの手を握るくらいのやさしい力加減でー。絞りすぎない方が仕上がりがふわふわになりますよ〜)

② イワシミンチと鶏ミンチ、塩をボウルに入れ、ねっちょり粘りが出るまで手でよくかき混ぜる(ここをしっかりすれば、片栗粉省略してもいいくらいちゃんと焼き固まりますよー)

③ イワシと鶏ミンチがしっかり混ざり合ったら、エノキ、玉ネギ、高野豆腐、☆を加えてさらによく混ぜる(サツマイモ、ピーマン、トウモロコシの粒、枝豆などなど、季節の食材を加えるのがおすすめ👍 かたさがある人参やゴボウは、下茹でしてから加える方がミンチとなじみがよかですよ)

④ グラタン皿に③を厚さ2〜3cmに広げ、上から★をかけて魚焼きグリルで10分くらい(または170℃に予熱したオーブンで15~20分)焼く。中心に箸を刺して、濁った汁が出てこなければちゃんと火が通っているサイン👌
粗熱を取って、グラタン皿のまま食卓へ。★が残っていたら、水溶き片栗粉でとろみをつけて追いタレしてもきれいです。ハンバーグみたいに丸めてフライパンで焼いてもいいんじゃないかしら〜

イワシミンチをほかの魚に変えたり、鶏ミンチだけでつくってもおいしいです。★は薄めた市販の麺つゆでもいいですよー

魚料理を親子の食卓に〜

海で獲れる魚介や海藻は、島国・日本の国民食です。とくにハピネス保育園・こどものいえがある福岡市は海に面した立地。日常の食事としてできるだけ魚を食卓に並べたいなーと、私は常々思っています。

子どもが小さいうちは「骨が喉に刺さらないか心配」とか、「子どもがよろこぶレシピのレパートリーがない」とかの保護者さんからの声も聞きます。その困りごとを丸っと解決してくれるのが、この「イワシミンチのオーブン焼き」じゃないかしら。

イワシミンチは市販のものを使えば楽ちんです。給食や私の家では、Fコープの冷凍のイワシたたき身を使っています。

ただね、ミンチになった魚は栄養はとれるけど、「どんな魚?」っていうところが食の体験として育ちにくい。なので、子どもと一緒に食卓を囲む大人がイワシの塩焼きや煮付けを食べて見せたり、買い物するときに「いつも食べているミンチ焼きのお魚はこれだよー」ってイワシの丸ごとの姿を見せてあげてほしいです。料理が得意な方だったら、台所でイワシを捌いて、ミンチにするところを見せてあげるともっといいですね! その経験が子どもの中に積み重なって、歯や口の筋肉、指先の動きが育っていった頃に、「イワシたべた〜い! スキ〜」につながっていきます。

ソワソワする時、元気が出ない時のイワシパワー

日本全国で水揚げされるイワシ。真鰯、ウルメイワシ、カタクチイワシと種類ごとに旬もいろいろ。チリメンジャコ、イリコ、丸干しといった日本伝統の保存食にもなり、一年中味わうことができる私たちになじみ深い魚の一つです。

薬膳としては、気と血を補い、血の巡りをよくするパワーがある食材です。成長真っ盛りの子どもたちは常に気と血を消耗しています。「気が散る」「やる気が出ない」は気の不足、「落ち着きがない」「肌の色艶がない」は血の不足、「怒りっぽい」「寝つきが悪い」は血の滞りのサイン。そんなサインが気になったら、イワシを食卓に登場させてください。いや、気になる前でもどうぞ。

イワシのほかにもアジ、サバ、キビナゴといった青い魚は、どれも気血に関わる薬膳パワーを秘めています。栄養学的にも、血液や血管に作用するDHAやEPA、カルシウム、タンパク質、ビタミン類が豊富です。

注意点としては、青い魚は食物アレルギーの反応が出やすい食材でもあります。離乳食に使うのは、お口をしっかりもぐもぐさせて飲み込める中期〜後期くらいからでしょうか。まずはシラス、いりこ出汁あたりからはじめて、体調に気をつけながら少しずつ量と種類を増やしていくことをおすすめします。

2000年代になって日本人の魚の摂取量が年々減少しているそうです。いくつか挙げられている要因のうち、魚は下処理に手間がかかるイメージが強く、時間に追われる親たちが家庭で調理することを避けるようになっているからとか。確かにね〜。ウロコ取って〜、内臓取って〜ってやってられ〜〜んって、私も思います。

でも、今はスーパーに骨抜きまでしてくれている切り身の魚もあるし、今回紹介したレシピで使ったミンチもあります。缶詰も便利ですね。魚の身は加熱しても肉よりやわらかいので、実はこどもごはんにぴったりなんですよー。気合いを入れ過ぎず、便利なものをありがたく利用しながら、魚のおいしさを親子の食卓で楽しんでくださいね。

ハピネス給食リーダー&こどものいえ副園長 ポニ(あがたのりこ)🍙



2020年9月30日までの給食ブログはこちら→「ハピネスkitchen」

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