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ハピネスの給食は“米”だらけ! それはね…

2023.05.18 ハピネス日記 平尾ビレッジ 志免ビレッジ 日々のこと 給食日記

ハピネス保育園の給食では、子どもたちの「おなか」を大切に育てることをテーマにしています。そのために大切な食材の一つが“お米”。今年度の給食から、糸島の農家・百笑屋さんから無農薬のお米を届けてもらうようになりました。ここでは、「なんでお米?」「どんなお米?」そんな話を書きます

給食 ポニ🍙

生まれる前から体に馴染んでいる食材だから
子どもの食のベースには、まず、お米を選んでいます

お米がオススメ① 身土不二(しんどふじ)】

「体と土地は別々のものではないんですよ〜」って意味です。自分が生まれ育つ土地で手に入るものを食べることで体は自然に整います。お米は縄文時代から日本で育てられ、食べられてきた食材。私たちを生んでくれた親の、その親の、そのまた親の、親の…ず〜っと以前のDNAレベルで私たちの体になじんでいるってことです

お米がオススメ② 体と脳を動かすデンプンが豊富で、消化吸収しやすい

白米の栄養成分は、デンプン(炭水化物)を中心にタンパク質・カルシウム・鉄分・ビタミン・食物繊維。デンプンは、体や脳がスムーズに動くためのエネルギー源です。毎日たくさんの刺激を受けながら動いて、考えて、成長している子どもたちには欠かせません。

栄養豊富なのは玄米ですが、精白米にも存在しています。私は消化機能が未熟な幼児期には、玄米はおすすめしていません。ハピネスでは、0歳児クラス(NIDO)お米の10倍→5倍→3倍のお水で炊く精白米のお粥でおなかを順調に動かせるようになってから、1〜2歳児クラス(IC)移行後に七〜八分づきのお米+押し麦で食物繊維を強化しています

お米がオススメ③ おかずとおいしい!

食事とは、たくさんの食材の色、香り、食感、味と出会う時間と私は考えています。個性いろいろな食材をふわっとやさしくまとめてくれるのが“お米”です。いつものお米がそばにあることで、子どもたちは安心して食の世界を広げられるんだと思います

お米がオススメ④ お米だけでもおいしい! 熱々でも!冷めても!

おかずと一緒のときは控えめでありながら、“おにぎり”にしたときの存在感よ!長くなるので、おにぎりについてポニが語るのはまた別投稿にしますm(_ _)m でも、ポニに言われなくったって、日本で暮らす人のほとんどは知ってますよね、おにぎりはおいしいって〜。ハピネスの3時おやつでも、おにぎりのときは毎回秒速で(!?)無くなります

毎日、毎日私たちの体に入るお米は
少しこだわって選んでいます

世の中に「食育」が掲げられるようになって、「食べることは生きること」というフレーズを聞くようになりました。食材の栄養で体の健康は維持されるのだから、バランスよく食べましょうという意味で使われることが多いようです。加えて、私はちょっと違うイメージも持っています。それは、「食べ物の育つ環境が、食べた人の育つ環境に影響する」「どう食べるかは、どう生きるかと同じ」ということです。

私が学ぶ薬膳では、「すべては気から」という言葉があります。“気”とは視覚では捉えにくい存在ですが、“気”が集合して凝縮すると目に見える“物体”になると考えています。食材(物体)を食べることで、そこに凝縮している“気”が食べた人の“気”の一部になるのです。だから、この食材はどんな“気”候の時期に、どんな空“気”を吸っていたの? 誰がどんな“気”持ちで育ててくれたの? そういうことがイチイチ“気”になってしまいます。

子どもたちには、平和な環境で、その子らしく、健康に幸せに育ってもらいたい。だから、食材も平和な環境で、個性を大切に、健康に育ったものを選びたいのです。なかでも毎日必ず献立に登場するお米は、いい“気”が凝縮しているものを選びたい! ほかのところの予算を削ってでも!! とハピネス保育園開園のときから、お米は厳選しています。

「わが子に食べさせたい」お米を育てる
糸島・百笑屋さんの「ヒノヒカリ」を給食に使っています

「なぜ、お米?」が長くなりましたが、さて、じゃあハピネスのお米は「どんなお米?」について。

園では令和5度の4月から福岡県糸島市の農家・百笑屋(ひゃくしょうや)さんにお米を届けてもらっています。百笑屋さんは、先代社長であるお父様のときから無農薬の米づくりを続けておられます。つまり、現社長も無農薬米を食べて育ったってこと!百笑屋さんのお米づくりに対する想いは、HPをご覧ください(お米の購入もできます)

無農薬or減農薬で味がおいしいお米は、九州各地にたくさんあります。そのなかでなぜ百笑屋さんにお願いしたかというと、「わが子に食べさせたい!」という気持ちで育ててあるお米だというのが一番の理由です。このお米で育ったハピネスの子は、きっと自分の家族やお友だちを大切にする人になるんじゃないかしら。それから、「百笑屋」というお名前もいいですよね。保育園のた〜くさんの子どもたちが笑顔になる“気”がします。

1〜2歳児さんとスタッフが食べる普通食には、さわやかな風味で粒感がしっかりしている「ヒノヒカリ」。0歳児さんの離乳食には、甘みがやわらかい「ミルキークィーン」です。

ハピネス開園直後から令和4年度までは、佐賀県唐津市の雷山山系の地域で育てられた「天川コシヒカリ」を使っていました。こちらも空気と水がきれいなすばらしい環境で育てられています。農家さんの「米づくりを極めたいけれど、まだ50回しかつくれてないからな〜」という謙虚で職人な言葉が印象的でした。「天川コシヒカリ」があったからハピネスの給食が気持ちよくスタートできて、お米をベースにする献立の大切さを実感できました。4年間ありがとうございました。

ハピネスの給食は米だらけ。まだまだ語り足りないお米の魅力。

ブログを振り返っていると、2020年にもお米とおなかについて書いてました。こちらもあわせてどうぞ〜(もう、おなかいっぱい?)



2020年9月30日までの給食ブログはこちら→「ハピネスkitchen」

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