「できた!」に必要な道のり
畦道に赤く咲く彼岸花に、季節が夏から秋へと歩みを進めているのを感じます。厳しい暑さも落ち着
き、公園や散歩など屋外での活動を存分に楽しめることが何より嬉しい季節です。
さて、保護者の皆さんは、どんなときにお子さんの成長を感じられるでしょうか。歩けるようになっ
た瞬間、初めて「まんま」と言葉が出た瞬間、あるいは持ち帰った作品に文字が書かれていたとき…。
子どもの「できた!」の瞬間に立ち会えるのは、胸が熱くなる喜びではないでしょうか。けれども、そ
の「できた!」には必ずプロセスがあります。すぐにできるわけではなく、何度も尻もちをついたり、
失敗したり、「まだできない」と思う時間を経ながら、少しずつ力を蓄えていきます。大人の私たちは、
つい結果に目を向けて「どうしてまだできないの?」と思ってしまうこともありますが、子どもにとっ
て大切なのは、自分の足でその道のりを歩むこと。これは誰も肩代わりのできない重要な仕事です。そ
こに寄り添い、信じて待つことこそが、次の成長への力になります。「まだできない」時間も、未来に
つながる大切な一歩です。一緒に、この道のりを楽しんでいきましょう。 (園長 平野理都子)

