「感覚」を使って世界を探究

新緑のまぶしい季節となりました。公園の草花や風のにおい、鳥のさえずり…自然の移ろいが子どもたちの成長を後押ししてくれているのを感じます。きっと、大人の成長もですね!
さて、6歳以下の子どもたちは「感覚」を使って世界を探究する存在です。触って、見て、聞いて、におって、味わって…その一つひとつの経験が脳や心、体を育み、彼らの一生涯を支えてくれます。だからこそハピネスでは、子どもたちが日々の暮らしの中で、さまざまな感覚体験を積み重ねられる環境を大切にしています。そのために重要なのは、私たち大人自身が感覚をひらいて日常を味わうこと。とはいえ、感覚の世界のスペシャリストは、まぎれもなく子どもたち。水の冷たさや風の気持ちよさ、砂の感触や草のにおいに全身で感動する彼らの姿から、私たちが学ばせてもらうこともたくさんあります。そんな子どもたちをお手本に、一緒に五感で季節を楽しむ。そこに、豊かな育ちと学びの時間が生まれていくのだと思います。AIが進化し、デジタルと共生する時代だからこそ、手ざわりのある体験、感覚をともなう学びは、よりいっそう価値を増していきます。「あったかいお風呂は気持ちいいな〜」「お花を飾るといい香り♡」と、人間にしかできない“感じる”体験を、私たち大人も子どもと一緒に味わっていきましょう。 (園長 平野理都子)