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時間の環境~11月園だより~

2024.11.01 ハピネスこどものいえ ハピネス日記 園長日記 平尾ビレッジ 志免ビレッジ

暦の上ではもうじき立冬ですが、秋の深まりを感じるにも少し時間がかかりそうな気候ですね。
今年の夏は暑過ぎて屋外活動が縮小気味でしたので、過ごしやすい秋に、たっぷりと屋外の時間を楽しめるように心がけていきます。

 

 さて、何をもって、モンテッソーリ環境と呼ぶのかシリーズ。①“大人”という人的環境、②魅力的で発達にちょうどいい物的環境、③子どもが自由に選択できるのかに続きまして、今回は「自由選択できる時間がどれだけ保障されているのか」という点をお伝えします。

 尊重してくれる人がいる!魅力的な環境がある!自由に選んでいい!と三拍子が揃ったところで、案外忘れられがちなのは“時間の環境”です。自分で選んだ活動をやってみて、「あ〜、お腹いっぱいやったぞ。スッキリしたな〜。さ、次は何をしようかな〜(また次を選ぶ)」と、子どもが始まりと終わりを決められる機会は、実はあまりないのではないでしょうか。成長真っ盛りの子ども達に必要なのは、自分で選んだソレを、思う存分堪能する時間だったり、逆に「何もしない」ことが認められる時間だったりします。ですが、変化が目まぐるしい現代の子育てでは特に「子どものペースの時間」が後回しにされているように、私は感じます。自分で選んで取り組んだことというのは本人にとって楽しいものなので、時間を忘れて没頭できるものです。楽しくなってきた頃に、「はい、終わりー!次は、◯◯をしますよ」とコマ切れにされると、不完全燃焼感やモヤッと感が残るのは大人も同じです。自由選択活動の時間が、どれぐらい保障されているかということは、モンテッソーリ園かどうかの基準になるぐらい重要な要素です。            
                                    (園長 平野理都子)

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