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終わりは子どもが決めるー9月の園だよりより

2022.09.01 園長日記

日中の暑さは真夏なみですが、朝夕の風に秋の気配を感じられる日も増えてきました。
虫の声に耳を傾け、空や植物の様子に目を向け、子どもたちと一緒に季節の移り変わりを楽しみたいと思います。

また8月は、ハピネス保育園も新型コロナウィルス感染症の影響を受けた月でした。
今後も、子どもの育ちや家族の暮らしを支える保育園として、感染症対策と社会機能維持の両立を目指します。

 さて、先月の園便りで、「繰り返し」の重要性に触れました。
ご家庭でも、お子さんの「繰り返す」姿は毎日のように見かけると思いますが、その時の大人の関わりに気をつけたいものです。

自分で選んだ動きや活動はいまの自分にぴったりで楽しいので、繰り返すうちに子どもはより集中していきます。

ティッシュを黙々とつまみ出し、引き出しの開け閉め、積み木の積み上げ、滑り台の終わりなき反復、砂場の穴を掘り続けるあの姿は、まさに集中そのもの。ついつい「あー、さわらないでー」と取り上げたり、 「何やってるの?」と声をかけたくなりますが、よっぽど危険でない限りは、ぜひ見守ってあげたいものです。

大人が途中で干渉しなければ、「あ〜、楽しかった。お腹いっぱい。」と子どもが自分で終わりを決めるときがきます。

【自分で選ぶ→繰り返し→集中→自分で終わる】
この一連のサイクルの後には、幸福感が内側から溢れている子どもの姿が見られます。
ですが、残念ながらほとんどの場合は、大人が終わりを決めてしまうことが多いのではないでしょうか。

スピードが重視される世の中ですが、この時期の子どもとの暮らしには、ゆったりとした時間と大人側のゆとりを持ち合わせたいものです。自戒もこめて・・・(汗)。                  

(園長 平野理都子)

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