暦の上では春を迎えますが、もう少し寒い日が続きそうですね。

子ども達が、誰の手も借りずにジャンバーを身にまとおうとしている姿に、

「よし！私もシャンとしよう！」と背筋が伸びます。

この冬は、園内の子ども達を観察する機会が多くありました。

観察を通して強く感じたのは、子ども達には問題解決力が育っているということです。

何かが落ちた！こぼれた！人や物にぶつかった！ということが保育中には多くあります。

つい、すぐに駆け寄って「大丈夫？」と声をかけ、
一緒に解決してあげたくなりますが、少し見守っていると

雑巾を取りに行って床を拭いたり、
次は少しよけて歩いていたり
「ごめんね」や「どうぞ」と声をかけ合っていることに気づきます。

他の子ども達がすかさず寄ってきて、その子を手伝ってくれる姿は、あちこちで見られます。

これは、日ごろから自由選択の環境で過ごすことで、少しずつ少しずつ育った力です。

必要なときは、大人も一緒に手伝いますが、不必要な大人の介入が子どもたちの障害とならないように、これからも、ひと呼吸分の見守りを忘れないようにしていきたい

（園長　平野理都子）