「少し待てる」人へ

草木がぐんぐんと伸び、生命の力強さを感じる季節になりました。湿気や暑さに負けずに元気いっぱい過ごす子どもたちの姿からも、「この時期ならではの成長エネルギー」が伝わってきます。夏は、子どもがぐんと伸びる季節です。
そんな子どもたちの“自然な成長”に、大人はどのように関わったらよいのでしょうか。成長の手助けにと、大人は何かを足してあげてくなりますが、実は「邪魔をしないこと」こそが、いちばんの応援になることが多いのです。つい口を出したくなる、手を貸したくなる、、、時が、子どもの成長のチャンス!「危なくない限りは、あっ!と思っても10秒待つ」。それだけで、子どもが自分の考えで動き、判断していたり、最後まで自分でやろうとする姿が見えてくるはずです。私たち大人が思っている以上に、子どもは日々、自分で考え、感じ、動いています。大人の「先回り」や「余計な関わり」が少なければ少ないほど、子どもの中にある“自分で育つ力”はぐんぐん伸びていきます。子どもの成長は自然なエネルギーにまかせて、大人こそ「少し待てる」人へと成長してみませんか。「わたし、待てた♪」と感じられる時間が増えれば、子育てはうんと楽しくなっていきますよ。
(園長 平野理都子)