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「手」は人生を豊かにする宝物ー10月園だよりより

2023.10.03 ハピネス日記 園長日記 平尾ビレッジ 志免ビレッジ

 朝夕の涼しさに、ようやく秋らしさを感じられるようになりました。秋は「深まる」と表現されるように、何かにゆっくり、じっくり集中するのに最適な季節です。
子どもたちの大好き!楽しい!がとことん深まる環境づくりのために、私たち大人も何かしらの学びを深めていきたいものですね。

 さて、子どもが集中するために欠かせないのが「手」。子どもが黙々と集中しているとき、必ずと言っていいほど手を使っています。

ティッシュを何枚も取り出したり、小さな穴に小石を入れたり、紙をちぎる姿は、ご家庭でも見かけたことがあるのではないでしょうか。

一見いたずらに思えるような彼らの行動ですが、実は自然な脳トレなのです。というのも、手と脳は密接につながっており、「手は第二の脳」、「手は飛び出た脳」と表現されます。子どもたちは手を使って、この世界を探求し、その情報を脳へ脳へと届けているのです。
ちなみにマリア・モンテッソーリは、「人間の手は知性の道具である」と表現しました。

大人がさほど「知育」をがんばらなくても、彼らは自らの手で自身の脳を鍛えているというわけです。その上、指先の洗練が進むと、お菓子の小袋を開けたり、靴下を履いたりと、自分でできることがどんどん増えていきます。これらの小さな「自分でできたっ」を積み重ねることで、内側から満ちあふれる自信が育つのですから、一石十鳥ぐらいの効果です!子どもたちの小さな「手」は人生を豊かにする宝物。指先しか使わないスマホやタブレットはもう少し後にして、手をふんだんに使ってもらいましょう。 

(園長 平野理都子)                            

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