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愛着と分離-3月の園だよりより

2023.03.03 園長日記

花や木々が芽吹き始める様子に、春の訪れを感じる季節となりました。
春は、子どもたちの1年の成長を感じる時期であると同時に、次の園へと巣立つ子ども達や保護者の方々との別れの時期です。

 “別れ”と言うと、寂しいものとネガティブにとらえられることが多いですが、人生のステージを一歩先に進めるチャンスのときでもあります。

例えば出産は、胎児が生きるために必要だった子宮との別れですが、この別れ無しには赤ちゃんはこの世に産まれてはこれません。
子宮と別れた後には、次なる環境であるお母さん(主に)と愛着を結び、子どもは人生を前へと進めていきます。

出産、離乳、入園…と、人生最期のときまで、愛着と別れの繰り返しです。

別れが成長の一歩になるためにも、送り出す大人が別れを前向きにとらえ、「次のステージでも、うんと成長できるよ」と背中を押してあげたいものです。

(園長 平野理都子)

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