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令和4年度「福岡県保育所(園)研修会」「保育所の集い」に参加して①

2022.11.28 園長日記

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先日、令和4年度「福岡県保育所(園)研修会」「保育所の集い」にオンラインで参加しました。

講演1は、保育の安全研究・教育センター代表 掛札逸美先生
「保育施設の安全管理」~保育・教育の価値とリスク、深刻事故予防~

以前もリスク管理の講演をしてくださった掛札先生。感染症対策、ヒヤリ・ハット対応、保護者に出すお便りのフォーマットなどを惜しみなく共有してくれる方です。
★保育の安全はこちら → https://daycaresafety.org/

前回もでしたが、冒頭にガツン!と私たちに力を与えてくれることを言ってくれました。

「保育園での死亡事故などが起きているが、絶対に忘れてはならないのは、皆さん(私たち)は大変価値のある仕事をしているということ。
福岡の、日本の、世界の20年後、30年後をつくっている仕事。
本来であれば、親がするはずのことを代わりに行っている職業だということを、社会は忘れてはならない。」


以下、私の心に残ったことをつらつらと。※全てではないので

●リスク(ケガや事故)と価値(子どもの成長)を天秤にかける
保育園では「安全最優先」とは言えない。なぜなら、それだと子どもが育たないから。
でも、私たちが日頃行なっていることには価値があるけれども、大ケガや事故にも繋がるリスクがあるので、そのリスクを抱えてもやることか?と天秤にかけて考えること。

●園(=他人の子どもの命を仕事として預かる専門家)の責任を考える
すべきことをしていない、してはいけないことをしているときに起きたら罪に問われる危険性がある
・0、1歳児のうつぶせ寝死亡は事例も多く、危険だとすでに分かっているので、それが起こると民事・刑事どちらも有罪になる
・プールの水死。今後、7、8月の水遊びは暑すぎて危険になる可能性がある。5、6月と9、10月に水遊びをする年カリも作っておくことを勧める。私たち人間がもっと地球環境を大切にしないと!と、気候変動の話もあり。
・「食べる」は先取りをしない。
・迷ったら、「迷わず受診」「迷ったら救急車」「迷ったら心肺蘇生」←これを行なっていて失敗だったはない

●保護者の預ける側の責任と、園の預かる側の責任をはっきりさせる。
・夫婦(家族)間での連携、情報共有を
・子どもの体調やケガを園に報告する

●子どもの数はこれから年々減少していく。
数を満たしておけば大丈夫だった時代は終わった。
選ばれる保育園に、選ばれる職員になっていかなければならない。


いや〜〜、クセが強め(笑、褒めてます!)の掛札節炸裂でおもしろい!
オブラートに包まない表現と、メリハリのある伝え方、私は大好きです。
そして、おもしろいだけではなく、命を預かる職業としての責任にピッ!と背筋が伸びる内容で、
引き締まりました。

園庭のないハピネス保育園でも、子どもの粗大運動の機会や自然環境との触れ合いを提供するためには
どうしたら良いのか、
感染症(そもそもコロナだけではない)対策が、この時期に必要な育ちを阻害していないか、
現場はいつも、リスクと価値の天秤です。
そのバランスが大きく崩れないように、知識と経験と危機感と使命感を持って、子どもにとって魅力的な環境を安全に提供できる園になりたい!
改めて、そう感じた研修でした。

講演2へ続く

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