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こどものいえの、初「めで鯛の日」

2024.05.24 ハピネスこどものいえ 日々のこと 給食日記

ハピネス保育園では、年に三回「めで鯛の日」というイベント給食を実施しています。

5月21日に、平尾ビレッジ、志免ビレッジ、こどものいえそれぞれに一回めの「めで鯛の日」を行いました。今年4月に開園したばかりのこどものいえにとっては初めてのイベント給食です。その様子をこどものいえ副園長&給食ポニより、レポートします〜📸

まずは目で見て鯛をじっくり観察しました

春の真鯛は魚体やヒレの色がとくに鮮やかです。
真鯛の尾ビレや腹ビレには身を守るための鋭いトゲがあります。口の中にも小さいけれど鋭い歯がしっかりと生えています。
全体から細部まで。図鑑でよく見る魚ですが、本物を目の前で見るからこそ伝わる立体的な気づきがたくさんありました。

「お顔から尾ビレまでを測ってみようか」「重さはどうかな?」
メジャーやスケールを使った観察は、こどものいえならではです。

「592gってどんな感じか、持ってみる?」

大人からの提案に、子どもたちのテンションが上がります↗︎↗︎↗︎
見ただけのときと、触ったときとの重さの違いに驚いたり、違う角度も見てみたり。

0-2歳のハピネス保育園でも「めで鯛の日」を経験してきた子は、「なかはどうなっとーと?」ともっと細部まで興味津々。
「いえで サシミ でたべたことあるよ!おいしいっちゃん!!」
自分の経験と目の前にある真鯛を紐づけて話してくれるところは、3-6園ならではの反応ですね✨

「軍手は一組しかないけど、どうしたらいい?」

”鯛を触るときは軍手をつける”というルールを事前に決めていました。
大人からの問いに、子どもから「じゅんばんに つかう!」と反応があり、本当に順番に交代しながら全員が観察ができました。一番年齢が小さい子だけは順番が来るまでソワソワしていましたが、そっと手を伸ばしては引っ込めたり、年上の子たちに「まーだだよー」と言われたら後ろに並び直してみたり。「自分の欲求」と「ルールを守る」との間で揺れながら自分を成長させている姿が、とても愛おしいです💕

魚とは骨がある生き物です

お昼の給食の前にはオーブンでこんがり焼いた鯛をむしって見せました。
普段の給食に使う魚は骨抜きの切り身を使っています。ただし、本来魚とは骨があるもの。生き物です。私たちは、ほかの生き物の命をいただいて自分の命をつないでいます。子どもたちにそんな話はくどくど伝えないものの、この「めで鯛の日」を通して、その感覚が子どもたちのなかに自然に育まれることを願っています。

骨の喉刺さり事故がないように、子どもたちの献立には別に用意した骨抜きの身で鯛めしを提供しています。ですが、これまで0-2歳児さんに鯛を紹介していると、2歳の後半くらいの月齢の子からは「(目の前にある丸ごとの真鯛を指して)それ、たべたい〜」とリクエストが来ていました。それはそうだよねー。散々観察した真鯛、どんな味がするのかも知りたいよねー。それこそ真鯛=食材、生き物を食べているってことがつながのになーという想いが私にはありました。
こどものいえでは、保育の大人と相談して、背中側の身を子どもたちに少しずつ配ってみました。鯛めしに混ざっている身よりも鯛の味そのものが伝わりやすく、子どもたちも満足な表情で味わってくれました。(骨の多いところは、大人のお昼ご飯でいただきました🙏贅沢なお昼ごはんです〜)

こどものいえでの初めての「めで鯛の日」。基本的にはハピネス保育園と同じように進行しました。やはり、子どもの成長によって今までとまた違う盛り上がりになりますね。私が「めで鯛の日」にする“ある楽しみ”にも子どもたちが興味を持ってくれて、うれしい☺️ その”ある楽しみ”とは〜…それはこどものいえでだけの楽しみにしておきます🤫

ハピネスの「めで鯛の日」への想い

㊗️日本の“ハレ”の食文化を知る(”ハレ”とは、特別なお祝いの日という意味です)

🐟普段食べている魚の丸ごとの姿を知る

💪大海を泳ぐ鯛から力強く成長するエネルギーをいただく


開園2年めの誕生会に、ケーキや洋食とは違うお祝いをしたくてはじめました。現在は“子どもの日”がある5月、“七五三”がある11月、年度最後の3月に、子どもたちのしあわせな成長を願って実施しています。はじめた後に、福岡が臨む玄界灘は天然鯛の水揚げ高が日本トップクラスだと私は知りました。“生活している土地の味を知る”という意味でも大切なイベント給食なのです。

今回、こどものいえ用の真鯛を購入したのは、スーパー「フードウェイ」の鮮魚コーナーです。そこのお兄さんが、「魚食離れと言われる時代に、子どもたちに魚のことを知ってもらうのはすごくうれしい」と話していました。そして、お祝い用のテクニックで真鯛の下処理をしてくれたんですよ。写真でもわかるんですけど、さあ、どういうテクニックでしょう〜??

園外の方の想いも重なって、こどものいえ初めての「めで鯛の日」、しあわせに実施できました!
ありが鯛!!

こどものいえ副園長&給食 ポニ(あがたのりこ)



2020年9月30日までの給食ブログはこちら→「ハピネスkitchen」

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