ブログ

ハピネスの “おついたち”小豆ごはん

2022.09.30 パクパクレシピ 平尾ビレッジ 志免ビレッジ 日々のこと 給食日記

ハピネスの給食は、月が変わって最初の日のお昼に「小豆ごはん」を出しています。

まだ言葉やカレンダーの概念がない年頃の子どもたちにも「新しい月になったよー」と感じられる給食をつくりたいなーと調べていて、日本には“おついたち”という風習があることを知りました。

自然の流れを基準に暮らしていた昔、人は新月の日をひと月のはじまりとしていました。「月のはじまり=月立ち(つきたち)」という言葉が転じて「おついたち=お一日」となったとか。

「ひと月無事に過ごすことができました。新しい月も幸せに過ごすことができますように」そんな願いを込めて神さまにお詣りをしたり、厄除けのお赤飯を食べたりするそうです。

“おついたち”は知らなくても、お祝いの席でお赤飯をいただいいた経験はみなさんもあると思います。(最近は、お祝いケーキの方が主流かな?)

食卓にハッピーな彩りを添えてくれるきれいな色がお赤飯の魅力ですよね。昔の日本人は、赤い色には魔除けの力がある、そして、豆にも“魔を滅する力”があると信じていました。つまり、赤い小豆は最強の厄除け食材!というわけです。お赤飯はきれいでおいしいだけじゃなく、とても神聖な料理なんですね。

さて、ハピネスの“おついたち”。

本格的なお赤飯はもち米を蒸してつくりますが、ハピネスの給食はいつもの給食と同じ八分づきのうるち米に小豆を炊き込んでいます。 いつもと同じ食感のお米がベースになっている方が、子どもたちには食べやすいだろうなと考えて。そして、調理する都合としても、いつものごはんの炊飯とそう変わらない手順で炊けるので炊き損ねが防げます。

小豆はスーパーに並んでいる水煮小豆を使うのが簡単です。

でも、私は自分で煮た小豆を使うことを大切にしています。おついたちの小豆ごはんは、給食室から子どもたちへの「このひと月のあなたの無事を祈っています」というメッセージなので、市販の水煮や冷凍もので効率よくつくるっていうのでは内容が薄まっちゃう気がするんですよね。

毎日バタバタと時間に追われている給食室ではありますが、月の最初の朝に小豆を炊くことで気持ちが新たになるという効果もあります。

<小豆ごはん用の小豆を煮る>

① 鍋に小豆とたっぷりの水を入れて中火にかける

② 沸騰したら火力を弱める。小豆全体がゆらゆらと気持ちよく動いているくらいの火加減をキープして20分程度。途中アクが浮いてくるのですくい取る。アクをそのままにしていると味に苦味が出るので注意。水が減ったら追加して、小豆が水面から出ないようにする

③ 小豆を一粒かじってみて、中心までほっくりとしていたら火を止める。食べられるけど指では潰れないくらいのかたさが目安。小豆と煮汁に分けておく

<小豆ごはんを炊く>

① 米を洗い、浸水する

② ジャーに米、米と同量の水、煮た小豆、小豆の半量くらいの煮汁、塩ひとつまみを合わせ、通常通り炊飯する

③ 炊きあがったらざっくりと混ぜて、蓋をしてしばらく蒸らす

米と小豆の割合は適当です。なんとなく米一合に対して、煮た小豆を大さじ1、煮汁を大さじ1/2くらいを目安にしています。「先月は体調崩す子が多かったな」ってときは「病気よ、飛んでいけ〜!!」という気持ちで小豆を多めにしたりもします。

↑赤米を加えたり、小豆の代わりにささげ豆にしたりすると、色がよりきれいになります

10月は1日が登園園児さんが少ない土曜日になるので、お昼の小豆ごはんは全員で揃って食べられる3日(月)に用意します。

10月1日はご家庭で小豆ごはんを食べてもいいですね。

またひと月、みんなで元気に「いただきます」ができますように〜!

給食室 ポニ🍙



2020年9月30日までの給食ブログはこちら→「ハピネスkitchen」

PAGE TOP