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2月の献立表
(平尾・志免共通)

2022.02.02 平尾ビレッジ 志免ビレッジ 献立表 給食たより 給食日記

少しずつ、少しずつ春がやってきてますよ〜🌱
鬼は〜外、福は〜内!


あっという間に1月が終わった気がします。
って、私、大人になって毎年同じことを言っていますが。

大人になると時間が過ぎるのが早いよ〜という感覚には“ジャネーの法則”という心理学的な説があるそうです(ウィキペディアより→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87)。
つまり、3歳の子よりも30歳の大人は10倍のスピードで時間が早く進んで感じているということ!? じゃあ、私の年齢では〜〜??? もう暗算では計算できないスピード感にゾッとする一方、バタバタした気持ちなのは大人だけで、子どもたちはたっぷり毎日を楽しんでいるんだなと安心する気持ちもあります。

2月は子どもたちと同じように10倍ゆったり流れる毎日を過ごしたいものです。

節分の日には、”大豆”と”イワシ”と”恵方巻”

2月3日(木)は”節分”です。
節分に「炒り大豆」をまいて鬼を払う習慣がありますね。
「魔を滅する」→「魔滅」→「まめつ」→「まめ」→「豆」ということで、日本では節目ごとに豆を食べて厄を払うという考えがあります。炒り大豆にするのは「炒る」→「いる」→「射る」で、魔を射り抜いてやっつける意味が込められているそうです👹

もう一つの行事食に、「イワシ」があります。ところが、イワシが節分の食材と知らない人が結構いるということが園の行事食を考えているときにわかりました。調べてみると、起源は平安時代あたりまで遡る西日本の風習とか。今も奈良県や関東でも一部の地域に柊(ひいらぎ)の枝に焼いたイワシの頭を刺して玄関先に飾るところがあるそうです。イワシを焼く煙や匂いで厄を払う意味があります。私は、父から「イワシが刀みたいにキラキラ光るけん、鬼が怖がる」と聞いていました。
みなさんは節分の「イワシ」食べていますか?

そして、新しい行事食といえば「恵方巻」。関西の海苔屋さんたちがはじめたというもので、私が京都にいた20年ほど前は関西ではすでに定着していました。具沢山の太巻きを丸々一本黙って食べるなんて、なーんかふざけとるけど、さすが関西、おもしろい発想やん♪ 当時、福岡では聞いたことない行事食だったのに、数年後に福岡に戻ったらコンビニで売り出されていて驚きました。

節分の日の給食では、炒り大豆の代わりにひきわり納豆を出します。
そして、3時のおやつで、イワシのすり身をナゲット風に食べます。ナゲットだと刀のイメージとは離れてしまうけれど、こん棒くらいの力強さは体に取り込めるかな(笑)


いろいろな種類がある豆のなかで、節分のときに大豆を使うのは何でかな?というところを、私なりに考えてみました。

大豆は脾(食材の気を受け入れる体の入口)・胃・大腸の調子を整えてくれる薬膳食材。春夏秋冬が一巡して、さあ、また新しい季節がはじまるよ〜というときにおなかを養っておくことで、春の陽気を体に取り込みやすくなるということかなと思います。

あともう一つ考えているのは、パラパラッと音がいいのは小豆、大きくてぶつけられると痛そうなのは花豆とか、そら豆とかがあるのになー。なのに、なぜ大豆?
中医学では、気が凝縮した究極の形は球体だと考えます。大豆は乾燥するときれいな球形になりますよね。その形に神聖なエネルギーを感じて選んだのかな。なんてことを毎年この時期になると妄想しています(о´∀`о)
子どもの頃は、地面に落ちているのを鬼が踏んづけたとき、丸い大豆だと足を取られてころ〜んと転げてしまうからと思っていました。この説もあながち外れではない気がしませんか〜。

豆を”安全に”楽しく食べてください

さて、この大豆。
節分行事での事故の報告が無くならない注意食材でもあります。
豆のサイズがちょうど子どもの気道を塞ぐ大きさのため、噛んで飲み込む動きが未熟な子どもが口にするには危険です。上手に食べられる年頃の子どもでも、豆まきをしながら騒いで食べたり、口いっぱいに詰め込んだり、いつもと違う食べ方をすることで事故を起こしやすくなります。

事故を防ぐには、「食べさせない」という対策が一番確実です。消費者庁からも「かたい豆やナッツは5歳以下の子どもには食べさせない」と注意が出ています。

実際にこの対策が一番確実だと思う一方で、「豆を食べる」という行為を知らないまま過ごした子どもが5歳を過ぎて初めて豆を口にしたとき、はたして安全に食べられるのだろうか? ということを、私は心配しています。

子どもの食べ方が未熟なうちは、やわらかく水煮した豆を潰したものを口にして、味と香りを覚える。同じ食卓につく大人が豆を食べる姿を見て、今自分が口にしている食べ物には形があることや食べ方を知る。大人が料理をしているそばにいて、いつも食べているあのやわらかい食材は、料理をする前はとってもかたいことを知る。そういう体験もあってこそ、悲しい事故を減らしていけるのではないでしょうか。

煮え立てのホクホクの大豆は味つけなしでも、子どもの舌にほどよいやさしい甘さがあります。潰した大豆を出汁で溶いてポタージュにしたり、形をまとめて焼いておやきにしたり、団子状にまとめて炒めたパン粉をまぶしたコロッケにしたり。「かたさ」と「大きさ」に気をつければ、おいしく食べる方法はいろいろありますよ(・∀・)

節分は鬼を追い払う行事なのに、最近は「豆」を悪者にするような情報が多く目に入ってきて、豆好きとしては残念な気持ちです。
どうぞ、ハピネスの保護者さんやこのブログを読んだ方だけでも、節分をきっかけに「豆を食べる」ことを安全に楽しめるようになりますように〜福は内!

給食室 ポニ🍙



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