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12月の献立表<平尾・志免共通>

2021.12.02 平尾ビレッジ 志免ビレッジ 献立表 給食日記

<慌ただしくも、日常を大切に>

令和3年最後の月になりました。
“師が走り回る(僧侶が経典を読みに東西を馳せ回る)”月=師走(しわす)と称されるように、何かと慌ただしいひと月です。

大人のソワソワは、子どもにも伝わりやすいもの。そんなときに気持ちを和ませて、落ち着けることができるのが、毎日の食の時間だと私は感じています。12月の給食もいつもどおり、あたたかい汁物とごはんを中心に旬の野菜がたっぷりの献立を用意しています。

12月は、平尾・志免共通の献立表です(・∀・)

<感謝の心が詰まった年末年始の日本の伝統食>

保育園は、12月29日〜1月3日がお休みです。
たっぷり親子で過ごす六日間、一緒に年末の掃除をしたり、鏡餅を飾ったり、お正月のお料理を用意したりして過ごしてみませんか。
年末年始の伝統行事や食には、一年が無事に終わることへの感謝と新しい年を幸せに過ごせるよう願う気持ちが込められています。その意味を伝えながら親子の時間を過ごすことで、自分自身の命のありがたさ、周囲の人やものを大切にする心が育っていくのではないかしら〜と思います。


会話のネタに、年末年始の伝統食に込められた意味を一部ご紹介しま〜す。

■■■冬至カボチャ■■■
今年は12月22日(水)が冬至です。
夜の時間が一年で一番長くなる時期。中医学薬膳ではこの冬至を境に陽気が発生すると考えています。日本には、夏に収穫して貯蔵しておいたカボチャを冬至に食べる風習があります。カボチャは温性で胃腸の働きを補う甘味に属します。私の妄想ですが、冬の薄暗い時期、カボチャを割ったときにパッと目に入る鮮やかな黄色に、昔の人たちは陽気の立ち上りを感じたんじゃないかな~。
やわらかく炊いたカボチャは、小さな子どもも大人も一緒に食べやすい食材です

■■■鏡餅■■■
新年の年神様の居場所として、鏡餅を供えます。丸い形は気の集合体を表し、それが二段重なることで、陰と陽の調和を願っています。”円満に年を重ねる””夫婦の和合”も意味するとか。鏡餅と一緒に飾る橙、ウラジロやユズリハの葉にも一つ一つ祈りの意味があり、調べてみるとおもしろいですよ

■■■年越しそば■■■
一年の締めくくりにそばを食べることで、体の邪気を祓い、清い心身をもって新年を迎える意味があります。
そばはアレルギーが強く出やすい食材のため園の給食で扱うことはしていません。アレルギーの心配がなければ、ぜひご家庭で年越しそばを楽しんでください

■■■雑煮■■■
その土地でとれる海山の食材でつくる汁物です。福岡は焼あご(トビウオ)の出汁、カツオ菜、塩ブリを入れてつくるのが主流です。
園では、1月の給食でかしわ出汁の"ハピネス雑煮”を予定しています

■■■おせち■■■
正月三賀日にいただくお料理の詰め合わせです

栗きんとん/栗の黄色い色が宝のようなので、豊かな年になるようにの意味

黒豆/”まめまめしく(まじめに、元気よく)働けるように”の意味。薬膳では、黒豆は成長エネルギーを貯える”腎”を守る食材で、冬に食べる豆の代表です

伊達巻/くるっと巻いた形を書物の巻物に見立て、”知識が豊富になりますように”の願いを込めます

/”めでたい(鯛)”の語呂のよさ、鮮やかなピンクの色彩でお祝いの食卓に欠かせない魚。園では11月に”めで鯛”の日を行いました

ブリ/成長するごとに呼び名が変わることから、おめでたい”出世魚”とされるブリ。福岡では、お雑煮に入れる家庭が多いです

紅白なます/大根の白と人参の赤で紅白のお祝いの彩りを添える一品。給食では大根と人参を油と甘酢で炒め、ツナを和えた”炒めなます”を時々出します。酸味がやわらいで、子どもが食べやすくなります

博多がめ煮(レンコン、里芋、ゴボウ)/先をよく見通すことができる穴あきレンコン、親芋にたくさんの小芋がなる様子が子孫繁栄を表す里芋、長く伸びることから代々続く意のゴボウなど、たくさんの根菜と鶏肉を煮込んだ福岡の郷土料理。他府県では「筑前煮」という名で知られています

<注意とお願い>
餅や豆は乳幼児の窒息事故につながりやすい食材です。離乳食期だったり、噛むことが未熟だったりするお子さんには、安易に食べさせない方がいいでしょう。

食卓にいろいろな食材や料理を並べて、大人がよく噛んで食べる姿を見せたり、おいしいねーと会話を楽しんだりすることは、お休みの時期にたっぷり経験してほしいです。餅や豆も食事として口にしなくても、手触りを感じたり、におったり、色彩を目にしたりすることで、十分に子どもの成長の糧になります。
せっかくの年末年始、親子で彩り豊かな食卓を楽しんでくださ〜い!



2020年9月30日までの給食ブログはこちら→「ハピネスkitchen」

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