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10月の献立表

2021.10.01 平尾ビレッジ 志免ビレッジ 献立表 給食たより 給食日記

<秋に食べたい薬膳食材>


暑い暑い夏がようやく落ち着いてきました。
秋分の日が過ぎると陽射しの感触もぐっと秋めいてきましたね。

秋は実りの季節。
人の体は外に向けて活発に発散していた夏から、落ち着いて内側を整えていくモードへと移行しはじめます。
これから旬を迎える食材は、人の体の変化を助けてくれる力を持っているんですよ。

とくに気をつけておきたいのは、肺の乾燥です。梨・豆腐・豆乳といった白くてみずみずしい食材、白ゴマのような自然な油分を含む食材は、肺を乾燥から守ってくれます。豆腐・豆乳は日頃から給食でもよく使っています。今月はとくに意識して献立に入れてみました。
それから、おとうさん、おかあさん、私たち大人はみんな長いマスク生活で呼吸が浅くなりがちです(きょうだい児のお兄さん、お姉さんたちもですね)。肺の動く力が弱くなると、体の不要なものを排出する力も弱くなってきます。体に不要なものがたまると、胃腸の動きも鈍くなってしまいます。胃腸に元気を補充してくれるイモ類やきのこ類を食卓に取り入れて、元気に動くピカピカの体をキープしておきたいですね。

10月の献立に使う「里芋」「柿」は久しぶりの登場です。とくに「里芋」は、これから春先までたっぷり使います。体の潤いを守りつつ、余分なものをぬめりで絡みとってくれるので、咳、鼻水の予防になる食材なんですよ。
それから、「栗」。9月の献立表にも書き添えていましたが、今が旬です。直売所には殻付きの栗がたくさん出ていますね。11日・15日に子どもたちに人気のふわふわ米粉ケーキにしておやつに出す予定です。
ご家庭でも今だけの栗の味を楽しんでみてください💕


今月の「まごわはやさしい」食材

日本の食卓に欠かせない食材の頭文字をとって「まごわやさしい」と言います。
ハピネス保育園の給食にも「まごわやさしい」食材がたっぷり〜
子どもに、大人に、みんなのおなかにやさしい給食です♪

●ま(豆/豆製品)
みそ・豆腐・厚揚げ・油揚げ・納豆・高野豆腐・おから・きなこ・豆乳・大豆・小豆

●ご(ゴマ/種実類/穀物)
黒ゴマ・白ゴマ・押麦・うるち米・黒米・栗

●わ(ワカメ/海藻類)
ワカメ・昆布・ヒジキ・青海苔(青さ)・焼海苔・モズク・寒天

●や(野菜/果物)
ナス・トマト・ピーマン・パプリカ・冬瓜・オクラ・玉ネギ・青ネギ・ニラ・小松菜・キャベツ・カボチャ・インゲン・枝豆・モヤシ・豆苗・柿・ナシ・リンゴ・バナナ・柑橘類(オレンジ) など

●さ(魚/肉)
鶏肉・豚肉・牛肉・メルルーサ(タラ)・鮭・鯛・ツナ・しらす・出汁(イワシ/鰹節/焼あご/鯖節/鯵節)

●し(シイタケ/きのこ類)
エノキ、シメジ、シイタケ、キクラゲ

●い(イモ類/根菜類)
人参・ゴボウ・大根・ジャガイモ・サツマイモ・長芋・レンコン・切干大根

●その他
生姜・ニンニク・春雨・糸コンニャク・カレー粉・ココアパウダー


●・●・●旅する給食室●・●・●
10月の旅は、大分県の”やせうま”です。
10月といわず結構これまでのおやつにも登場しているんですけどね〜。
暑い夏の間は出していなかったので、久しぶりにつくります。

”やせうま”って、とても個性的なネーミング。発祥の地とされる大分県由布市に残る話によると、平安時代の貴族の子どもが乳母の”やせ”さんに、「やせ〜、うま〜、うま〜(やせ、おなかすいたよ〜、まんま〜、まんま〜)」とせがんでつくってもらったものだからその名がついたとか。

その実体は小麦粉をこねて、のばして、茹でた平べったいうどんのような粉ものです。きなこやゆであずきなんかを絡めて食べます。初めて口にしても懐かしい気持ちになれる素朴な味。園の子どもたちに人気の高い一品で、うっかり山盛りつくり過ぎてもお皿が空で返ってきます。

材料がシンプルだったり、薄くて火の通りが早かったりするのは、待ちきれない小さな子になるべく急いで用意してあげたかったからかな。団子ではなく細長い形なのは子どもの口でも食べやすいようにかな。とか、私は”やせうま”をつくるとき、”やせ”さんの母性愛を感じながらつくっています。

大分県のなかでも由布院・別府あたりの郷土料理のようで、街歩きのときに立ち寄る喫茶店や軽食の店なんかで食べることができます。宿泊した温泉宿の食事や居酒屋の締めで食べた、同様の粉ものをみそ仕立ての汁で煮込んだ”だご汁”もおいしかったな〜。    あ〜、温泉一泊旅行行きたいな〜♨

給食室 ポニ🍙



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