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こんな夏は、枝豆をゆでよう

2021.08.18 日々のこと 給食日記

暦の上では8月7日から立秋、23日から処暑に入り、残暑を感じながらもちょっとずつ暑さが落ち着きはじめる頃…となるはずですが!? お盆の連休前からおかしな天候ですね。
さらには、福岡市内はまたまた緊急事態宣言が出るとのこと。なかなか出かけにくい日々が続きます…。

夏といえば、お祭り、海水浴、花火大会。家族や友だちとワイワイ集まるイベントが楽しい季節。なのに…ああ、今年の夏も何も楽しめないまま終わっちゃうの〜。
だからこそ! 私はみなさんに、とくに子どもたちには、食卓にたっぷりの夏の味覚を並べて、家族で夏を感じてほしいと願っています。夏の味覚はいろいろあるけれど、まずは枝豆をゆがこうじゃないか!!!

■■枝豆の薬膳パワーは■■

中医学薬膳では、食べる物を選ぶとき陰陽のバランスに注目します。夏の外気は温度が高く、上昇するので“陽”。陽気とバランスを保つために、その環境で過ごす私たちの体のなかは陰の状態を保つために熱を冷ます力があるものを欲します。ですので、熱をさます力のあるスイカ、トマト、キュウリのような夏野菜、麦茶、そうめんがおいしく感じるんです。ただし、陰を取り込みやすい体になっているので、冷たいものを食べ過ぎると胃腸に冷えが留まってしまいます。胃腸は冷えると動きが鈍り、消化不良、食欲不振、むくみ、疲労感…つまり、夏バテになっちゃう〜!!

とくにこの数日は、雨が続いて気温もそれほど高くないですよね。こういうときにキュウリや冷やしそうめんは、おなかを冷まし過ぎかな〜。じゃあ夏の何を味わえばいいの? はい、そこで“枝豆”をおすすめしまーす。

ポニ家の長男が、
5月に枝豆の種を蒔きました
6月末にはさやができていました。
まだ小さくて、写真では見えにくいですね(;・∀・)

枝豆といえば、居酒屋さんの付き出し小鉢や市販のお弁当の一品に一年中出てくるイメージですよね。でも、旬は7〜9月の夏から初秋にかけて。以降は実が熟して大豆になります。“大豆は畑の肉”と称されるように、若い枝豆にもタンパク質やビタミンB1、B2が豊富です。さらに、大豆にはないβカロテン、ビタミンC、E、鉄分も含みます。

薬膳としての枝豆は、平性で甘味の性質を持ち、脾・胃・腎の働きを助けてくれます。脾・胃は食べたものを受け入れて五臓に届く形に変えてくれる臓、腎は骨や脳の成長、若々しさを保つエネルギーを蓄えている臓。ほ〜ら、親子の食卓に欠かせないパワーのかたまりなんです〜。 冷凍食品でも茹で枝豆はありますが、今はやっぱり生のものを味わってほしいっ。旬の生のものにこそ気は生きています。スーパーの野菜コーナーや八百屋さんで茎についたものを見つけたら、ぜひに!

■■枝豆の茹で方・食べ方■■

生の豆のかたさ、産毛のふわふわ。
夏だから感じられる枝豆の感触です♪

枝豆を茎から外す作業は、1〜2歳の子が集中して取り組むクッキングの一つです。枝豆に子どもが興味を示したら、思う存分触らせてあげてほしいなと思います。作業中はくれぐれも誤嚥に注意してくださいね。

茎から外した枝豆に塩をまぶして、モミモミと混ぜます(←あ!これも子どもができますね)。塩の量は大体一束の枝豆に対して大さじ1〜2くらい。さやの産毛を取って、塩味の馴染みをよくしてくれます。鍋に1リットルくらいのお湯を沸かしたら、そこに塩がついたままの枝豆を入れて、再び沸騰してから5分くらい。

離乳食期の子と食べるなら、さらに5〜7分茹でてやわらかくして、薄皮を外して潰してあげるといいですよ。この薄皮にこそ湿を取り去る薬膳パワーがあるので、お子さんが噛んで飲み込むことが上手な頃になったら薄皮ごと調理して食べてほしいです。さやから出してスープ、煮物、揚げ物に。すり鉢やブレンダーで潰して砂糖を加えたらあんこに。白玉団子、パン、アイスクリームにも合いますよー。

7月の給食より。枝豆入りコロッケ
8月の給食より。枝豆とヒジキの炊き込みごはん
園では、枝豆を粗く刻んで使っています

まー、やっぱり、私・ポニは、ホクホク茹でたてをビールと共に〜が一番かな〜〜。
そうそう。夏の楽しいイベントと言えば、大人にはビア🍺ガーデンもありましたね。今年の夏は、プリプリほくほくの茹でたて枝豆を囲んで、家族みんなでビア🍻ホームを楽しむのもいいですね(・∀・)

給食室 ポニ🍙




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